光と影のダイナミクス

光があるから影がある。静があるから動がある。生があるから死がある。矛盾のようで矛盾ではない、「一対」の存在。

この世界はダイナミクスで溢れている。朝が来て、夜が来る。晴れの日もあれば、曇りの日もある。一枚のキャンパスのような穏やかな海もあれば、怒り狂ったような荒い海もある。

そういう意味では日本という国は恵まれている。春夏秋冬。和洋折衷。カントリー&アーバン。山川海。豊かな感受性を育む、素晴らしい環境だと思う。

その中に生きる人間も同じで、誰でも良いときも悪いときもある。メジャーリーグのオールスターでMVPをとったあの天才・イチローにだって調子の波があるのだ。僕のような凡人にないわけがない。

僕の中にある数々のダイナミクス。光と影。静と動。生と死。愛と憎しみ。喜びと怒り。哀しみと楽しみ。頼りない僕はそのダイナミクスの間を左に右に揺れる。ゆっくり揺れる。