蛍を見に行こう

ryoma200x2007-06-27

6月の終わりが近づく。この季節は蒸し暑くて苦手だ。

空には相変わらずの灰色の雲。時折見せる藍色の空と白い雲は夏の到来を予感させる。

地面には紅色の小さなアリが長い行列を作り、その上に咲く桃色の花には不釣合いに怖い顔をした濃い黄色の蜂がとまっている。

せっせと働く虫たちを横目に、「灰色の」僕は暇を持て余しながら歩く。

地元で友達と蛍を見に行った。今季3回目だけど、何回見てもいいものは、いい。

漆黒の闇の中に浮かぶ無数の白い光。銀河に輝く星のように、キラキラと煌く。なんて幻想的な光景だろう。

夜空を飛ぶ蛍は流れ星のように、木や草にとまる蛍はイルミネーションのように、僕たちを照らす。

光と影が共存する6月は、思ったほど、悪くはない。さあ、もうすぐ「青い」夏がやってくる。