マイケル・ムーアのシッコ

マイケル・ムーア監督の「SiCKO」を観て来ました。日本語に訳すなら「病」。銃、イラク戦争、とアメリカの暗部にメスを入れ続ける同氏の今回のテーマは「医療」だそうです。

映画として見たら、面白くない。笑う場面がムーアそっくりの親戚が出てきた時くらいです。でもドキュメンタリーとしてみたらこれほど深い作品はなかなかないのではないでしょうか。

アメリカの市場原理主義はここまで浸透しているのかと驚いた。誰かの受け売りだが、何でも民間に任せればいいというものではなく、政府が管理しなければならない分野も多々あると思うのだ。

イギリスやフランスの医療の問題点を棚上げにしたりいくつか疑問に思った点もありますが、映画という表現方法では仕方がないのかも知れません。いずれにしてもこういう嫌われ者に徹して国にダメ出しをする人は大切な存在だと思います。