日本と伯剌西爾のミクス「カル」チャー

ryoma200x2007-08-21

近所に保見団地という団地があります。パッと見は日本中どこでもあるような団地ですが、中へ入ってみると雰囲気が違うのが分かります。何やら外国語で書かれた看板、外で遊ぶポルトガル語を話す子供たち・・ここだけ異国のよう。

勘のいい人なら地理を知らなくてもすぐお分かりでしょうが、この団地には多くの日系ブラジル人が住んでいます。理由はもちろん「出稼ぎ」です。トヨタの工場が多くあるので賃金の高い日本にお金を稼ぎに来ているのです。

チャイナタウンならぬブラジルタウン。しかしそこには日本人も多く住んでいるわけで、文化、生活の相違で様々な問題が起きているようです。もちろん日本に来るからには日本の文化を理解しルールには適応するべきだとは思います。「郷に入れば郷に従え」で、それができないなら来るべきではないとも思います。

しかし迎えている側の日本の理解がなければそれは不可能ではないでしょうか。今や世界一の車メーカー・トヨタを支えているのは紛れもなく彼ら。島国で異国人には冷たい保守的日本人も自国の文化にこだわり続ける日系ブラジル人もお互いが幸せに共生できる街になったらいいな。

保見団地内の外資系スーパーのブラジル料理店。僕以外はポルトガル語で楽しそうに会話をしている。そんな異国情緒溢れる場所で「Pastel」という揚げ春巻きのような食べ物を買いながら、ふとそんなことを考えた。