僕にロックンロールを、君には愛を

池下の「CLUB UPSET」にチャリティーライブを見に行きました。

世界の飢餓のことを知って行動の輪を広げていこうというのが主旨らしく、ライブの合間に飢餓の実態が描かれた映像が流されました。チャリティーライブと聞くとどこか批判的な眼差しを送ってしまう。そもそも僕は軽々しく「愛や平和」を歌うのは好きじゃないです。例えば学校で人殺しは良くないことだ、と生徒に教えたとする。でもここで大事なのは、人殺しがいけないこと、という言葉を覚えるのではなくて、なぜいけないのか?を考えることだと思うのです。言葉だけが先行して、その本質が置き去りにされるのは本末転倒だと思うのです。

でも今回のライブはその点良かった。自分たちの「偽善」を自覚して、ただの自己満足で終わらずキッカケを作ることに専念していたというか。その高尚過ぎる目的はともかく、行動を起こすというのはすごいことだと思うし、「私たちは飢餓のない国に住んでいます。でも、私たちは飢餓のある世界に住んでいます。だから・・・」私たちにできることは何か、という「Think Global, Act Local」の精神も賛同します。音楽の力を信じている一人として、拍手を送りたいです。

まあ肝心なライブ自体もなかなかのもんでした。ギャルコピーバンド、正統派ギターロック、ボイパ&偽善ゆず、バカテクシューゲイザーなど多彩なバンドが見れて大満足。やっぱりライブっていいもんだ。ポジティブな力をもらう。でもライブはやっぱりロックに限る。ねっとりと絡みつくベースとバスドラ、唸るギターの轟音、響く天使の歌声。いいです。非常にいいです。

僕にロックンロールを。君には愛を。