青空に蝉が鳴きたり葉月かな。そんな歌を詠みたくなるくらいの夏。テストが終わった。同時に６年間にも及ぶ大学生活も終わりを告げました。
思い返せば６年前の入学式。知り合いもいなくて心細いのを、強がって斜に構えてた僕がいた。慣れないスーツを着て、オリエンテーションをブッチして帰ったっけ。はじめから内向きに尖がっていた僕は案の定周りとうまく溶け込めず、勉学への情熱も失い、半年も経たないうちに大学へ行かなくなってしまった。
その後２年間、目標もなくフリーター生活で食いつないでいた頃は音楽だけが楽しみだった。あの頃は「音楽」を社会との戦いの盾にしてただけだけど、それでもホントに感謝してます。ブルーハーツの「ロクデナシ」には何回救われたことか。今思えば良いインターバルだったのかもしれないけど、時計が止まった暗闇のトンネルの中で、光が見えずただ走っている気分だったなあ。
そして４年前再びゆっくりと動き出した時計。ニュージーランドへ留学へ行ったのは大きかったかもしれない。環境も言葉も全く異なる場所において、自分の弱さも、そしてほんの少しの良い所も見えた気がした。何より出会った人々にいろんな刺激を受けたのは間違いない。
大学に復学し、ホントに気の良い奴らと同じ学年で勉強が始められて、東京、大阪、京都、広島をはじめ日本全国を旅行したり、淡い恋や泥沼の恋をしたり、学園祭にも参加したり、辛くも楽しい６年からだった。もちろん自分もコミュニケーションブレイクダウン状態からよくここまでがんばったとは思う。でもまだまだ半人前も半人前。大学生活での思い出と反省を胸に、もっと前へ進んでいきます。
ハローもグッバイもサンキューも言わなくなって、それぞれに歩いてゆく。
