出産

7月17日。

嫁は朝から促進剤を使い陣痛が始まったのでした。

仕事終わりで野暮用片付けて病院に急いで向ったけど着いたのは15時半。クルマ飛ばしすぎてオービスが怖い。

受付に行くとすでに分娩室に入っているとの事。「もう産まれたかなぁ」なんてボソッと受付の人が言うから超焦った。

何とかギリギリ間に合ったらしく分娩室入るとすでに台の上に苦しむ嫁。

焦ってたのと、その場の雰囲気に飲まれた俺は、ひたすら嫁の体を大丈夫と言いながら触るだけしかできず。

脳の血管が切れそうなくらいイキむ嫁を見て、
これが何時間も続くなんて、と気が遠くなりかけた矢先、案外スルッと産まれたのでした。

母子ともに健康で、安産。産まれ直後、テンパってビデオしか撮ってない俺に、写真も撮らんの?と冷静に言う嫁。その強さにリスペクト。

感動なのか感謝なのか無力の悔しさなのかどんな感情か分からない涙が流れた。とにかく、生命は美しい。

ようこそ。これからよろしくな。