ボイスレス・ボイス(言葉論1)

ryoma200x2007-03-19

声に魂が乗らないことがよくある。考えもせず、その場だけで取り繕って上辺だけで発した言葉がどれだけ多いことか。それでどれだけの人に迷惑をかけてきたか。傷つけてきたか。

言葉なんて所詮人間が作った「道具」である。便利だから使っているだけだ。もちろん言葉でないと伝えられないこともあるが、それ以上に大切なのは、その道具で「何を伝えるか」という中身だと思う。これは生き方全てに言える。「外見」という上辺のことよりも、「中身」の魂が一番大切なことだと思うのだ。偉そうに言っている自分が一番それを実践していないのだが。

今日バイトの先輩に飯を食べに連れて行ってもらった。あまり普段自分のことを話さない先輩が初めていろいろ話してくれた。前の仕事、家庭のことなど全てが俺にとっては未知の世界でただ圧倒された。あまりにも大人の世界についていけなかった。でもこの人は本当にかっこよく憧れの先輩がより憧れの存在になった。何がかっこいいって内なる闘志を見せないところ。「能ある鷹は爪隠す」とはこの人のためにある言葉と思うくらいに奥に秘めた闘志はすごい。

名探偵コナンばりに言えば、「真実は外側じゃない、いつも内側にある」のだ。