今にも消えそうな月夜に吠えるブルース

ryoma200x2007-11-16

ここ一ヶ月これでもかというくらい多くの人に出会い、別れ、また出会っています。ここまで出会い別れを繰り返したのは人生で初めてだと思います。他人は自分の鏡とよく言うけれど、いろんな人に会うと自分というものが見えてきました。それはあまりにも小さい、幼い、自分。僕は元々ディスコミュニケーション状態の人間で最近は少しはとれるようになっていたつもりだったけど、大して昔と変わってはいなかったのです。

学生気分をも卒業し社会に身を投げてみると、自分がこんなに仕事ができない人間ということも気づかされました。別に自分で仕事ができる人間だと思っていたわけじゃないし仕事の合う合わないもあるのだろうけど、ここまでできないとは。いろんなことから逃げ回っていたツケ今自分に返ってきているのだろうか。いや、頭の回転が遅いからなのだろうか。社会の大きい壁はあまりにも大きく、険しい。。

正直くやしい。そんな不甲斐ない自分が、嘲笑われる自分が、悔しいです。でも今の僕にはそんな自分を受け入れて前に進むしかないのです。今の僕は向上心と自己否定をこねくり回してホットプレートで焼いたような感じ。今の感情を曲にしました。本当は明るいCやDで始めたかったのだけれど、なぜかEmしかでてきません。簡単だから鳴らし続けてしまうのは楽なほうに流されてしまう人間の性でしょうか。

今日の月は細い。光のペンで書いたような三日月。いや正確には三日月とは呼ばないのかもしれないけれど、そんな細かいことは電灯の暗がりに放っておく。今にも消えそうな月が僕の気持ちと妙に重なります。そんな月夜に僕は波止場で吠えていた犬のようにブルースを鳴らすのです。