セイント・アンガー

うまくいかないことが重なり、こうも腐るのかというくらい腐っている。うまくいかないことを人のせいにしようと思えばいくらでもできる。そうなったのは相手が悪い。運が悪い。そもそも、俺を生んだ親が悪い。その親が悪い。そのまた親が悪い。遺伝子が悪い。こんな性格にした環境が悪い。食べ物が悪い。この地球が悪い。宇宙が悪い。・・・もうきりがない。

結局は自分が悪いのだ。どんな親で、どんな環境であろうとも。自分の弱さを認めたくないからすぐ責任転嫁をしてしまうだけで、結局は自分から発したことが原因なわけだからどうしようもない。ただ、それを認めるのはなかなか難しいものだ。こういう時、ああ逆切れは自分を守るためで理にかなっているんだな、と思う冷静な自分がいる。

どうしようもない怒りを、人に当り散らし、その人もまた怒るという悪循環。パレスチナイスラエルの紛争この感情の延長上なのではないかとさえ思えてくる。もちろんそんな単純なものではないのだろうが。人間なのでこういう日もあるのはしょうがない。どう、切り替えるかが大事だ。

怒れる聖なる拳を自分の頭の上に。