一期一会

さっき道ですれ違ったほとんどの人とはもう一生会うことはないんだろうなあ、と思ったらなんか不思議な気分になったのです。

「知多出身」「あまーい!じゃないほう」でおなじみスピードワゴン小沢さん曰く「地球上では60億人の人がいる。そして1人に1秒づつ出会って行っても60億秒かかる。すなわち190年以上もかかる」そうだ。

電車でたまたま乗り合わせた人も、超忙しい中飛び込み営業で来た間の悪いサラリーマンも、店で対応してくれた態度の悪い店員も、銀行にいたノリのいい陽気なおばちゃんも、60億人中の数十人と出会えた奇跡。



仕事柄なのか歳をとったからなのか、今日いた人が明日はもういないかもしれない、今日できていたことが明日はもうできないかもしれない、と感じることが多いのです。

「歩きながら小説読むのが得意」「独身貴族」でおなじみ高校時代の恩師曰く「“時間”という後戻りのできないレールの上を“今”という電車が走っている」そうだ。

今まさにこのブログ書いている瞬間も、さっき親戚のおじさんと話したことも、昨日食べた味仙の台湾ラーメンも、一昨日友達と喫茶店で意味もなくダラダラしてたことも、かけがえのない今。




この感情を元英米科らしく英語で表そうと思ったけどしっくり来る言葉がありませんでした。

「一期一会」

やっぱりこれだ。日本人の繊細な感情の表現は日本語じゃないとしっくりこない。

ちなみに高校くらいまで「いっきいっかい」と読んでいたことは内緒です。


♪BGM 太陽のブルース/くるり